魯迅「一件小事」(3)


  我这时突然感到一种异样的感觉,觉得他满身灰尘的后影,刹时高大了,而且愈走愈大,须仰视才见。而且他对于我,渐渐的又几乎变成一种威压,甚而至于要榨出皮袍下面藏着的“小”来。

 

【日文】この時、私は突然ある種異様な感覚に襲われた。彼の誇りだらけの後姿が急に大きく見えて、そして、彼が遠ざかれば遠ざかるほど大きくなって、仰ぎ見なければならないくらいになった。しかも彼は私をほとんど威圧するようになって、私の皮衣の下の隠している「小さな自分」を、今にも絞り出しそうに思われた

 

我的活力这时大约有些凝滞了,作着没有动,也没有想,直到看见分驻所里走出一个巡警,才下了车。

巡警走进我说,“你自己雇车罢,他不能拉你了。” 

我没有思索的从外套袋里抓出一大把铜元,交给巡警,说,“请你给他・・・”

 

【日文】この時私の活力は凍りついたようになって、身動きができなかった。何も考えられなかった。駐在所から一人の巡査が出てきた時、やっとで、私は車から下りることができた。 巡査は私に近づいてきて言った。「自分で車を雇ってください。彼はもう車を引けません」

私は何も考えず、コートの内ポケットから、銅貨を取り出して、巡査に渡して、言った。「これを彼に。」

 

风全住了,路上还很静。我走着,一面想,几乎怕敢想到我自己。以前的事姑且搁起,这一大把铜元又是什么意思?奖他么?我还能裁判车夫么?我不能回答自己

 

【日文】風は止んでいた。路上はまだずいぶんと静かだった。私は歩きながら、考えた。ただ、自分のことを考えるのが恐ろしかった。以前のことはともかく、あの銅貨を渡したのはどういう意味があったのだろうか?褒美?私に車夫を裁くことができるのだろうか?答えられなかった。

 

这事到了现在,还是时时记起。我因此也时时熬了苦痛,努力的要想到我自己。几年来的文治武力,在我早如幼小时候所读过的“子曰诗云”一般,背不上半句了。独有这一件小事,却总是浮在我眼前,有时反更分明,教我惭愧,催我自新,并且增长我的勇气和希望。

<结束>

 

【日文】この出来事は、これまで時々思い出す。そのたびに私は苦痛に耐えなければならなかった。自分のことに考えが至ると、努力しなければならなかった。数年来蓄えた文武両道も、幼いころ読んだ『子曰く』や『詩に云う』のようなものも思い出せなかった。ただ、この小さな出来事だけが私の心にあって、いつも、私の目の前に浮かび上がってくる。時には以前にも増して、はっきりと思い出され、私にいっそう恥ずかしい思いをさせる。そして、私を生まれ変わるように促し、同時に、勇気と希望を与えてくれるのだ。

<以上> 

 

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wildsum について

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