通勤電車


 毎日東京まで電車通勤をしているが、歩く時間と電車待ちの時間をあわせるとほぼ1時間半かかる。電車は朝も夜も満員電車で、本を読むのも難しい。特に夜はすごい、11時過ぎても満員なのだ。どこかの線では0時過ぎて通勤快速電車が走っているほど。自分にとっても助かるのだが、11時過ぎて満員というのは、この都会、どう考えても奇妙だ。とにかく痴漢に間違われないようにと注意しながら、臭いや、雰囲気などに我慢しながら、毎日ストレスをためている。
 先日、確か金曜日だったか、深夜11時を過ぎると、酔っ払いが大勢乗ってきて実ににぎやかな雰囲気だった。この雰囲気に酒の臭い、本当に気分が悪くなった。と思ったら、突然私は体をぐいtっと押された。何かと思って、押してくる人たちの方を見たら、車内のある一点から、まるで、湖面に広がる波紋のように人々が、外側に押し出されていたのだ。広がって空間になった、その中心には、一人の若者がつり革につかまったまま、下を向いて、げろげろやっていた。その顔の向いた方向には、座席に座っていた人たちが、手に持った新聞や本などで、必死に汚物を避けていた。だが、手遅れらしく、上着が汚物まみれになった人もいたようだ。すでに気分が悪かったわたしもさらに、気持ち悪くなった。
 幸い電車がホームに着いた。すぐさま、みんながその車両から降り始めた。その波に押されるようにして、わたしもホームに降りた。それから、みんなといっしょに隣の車両に逃げた。逃げたあとで、汚された人も、汚した人も、かわいそうになった。逃げるまではとにかく自己防衛の気持ちでいっぱいだった。はたして、これでいいのだろうか、とか、仕方ないじゃないかとか思った。

wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
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