自民党歴史的大敗


 自民党が大敗した。
 自民党はおよそ55年間の栄華を極めてきた。時折、後退することはあっても、これほど大きく後退することはなかった。
 それが、このところ続いた小泉、安部、福田、麻生といった人たちが続けて自民党人気を低下させた。小泉氏の場合、あぶない自民党を救った面もあったが、やはり、退任時までの間に10%支持率を下げた。そして、安部氏、福田氏と続けて短期間に階段状に内閣支持率を低下させていった。そして、最後の首相は漢字の誤読、失言、政策のゆれなど、もろもろの失策を犯した。
 国民は多くの人が何はともあれ、この自民党にはやめてほしいという希望を持って、投票したのではないだろうか。民主党がいいというより、とにかく自民党に愛想をつかしたというのが、妥当だろう。
 
 内閣支持率 就任時-退任時
 小泉首相  62.0%-53.0%
 安部首相  70.0%-29.0%
 福田首相  59.1%-28.3%
 麻生首相  49.5%-22.2%
 
 ところで、この自民党だが、自由党と民主党が合併してできた党である。その初代総裁は鳩山一郎氏である。鳩山一郎氏は反共を掲げるアメリカとの関係も重視しているように見せながら、実際は、ソ連や中国との友好関係を築いた人である。その鳩山一郎氏の孫である民主党の鳩山由紀夫氏が今度は祖父の築いた自民党を大敗させたのである。
 もう一つおもいしろいのは、鳩山一郎の前の首相だった人は吉田茂氏だ。元自民党総裁の麻生太郎氏は吉田茂氏の孫である。時代は繰り返されるようだ。

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