サッカーでもプロ野球でも、わたし応援するために重要なのは、スポンサーと監督だ。
スポンサーが嫌いだとチームも嫌いになる。と言っても、スポンサーがあまり出しゃばらなければ、それほど嫌いにならない。かつて、日本のゲーム会社がアメリカメジャーリーグのシアトルマリナーズのスポンサーになったことがある。わたしはゲームが嫌いだったから、マリナーズも嫌いになるところだったが、そのスポンサーはあまり前に出てこなかったから、マリナーズを応援し続けた。
だが、日本のプロ野球ではスポンサーが出しゃばりすぎている。結果、私が嫌いなチームはセリーグのジャイアンツとパリーグのホークスだ。ジャイアンツは他チームの中心選手を全部引き抜き、強くなったチームだ。しかも、スポンサーである会社の社長が「うちが勝たなければプロ野球は衰退する」などと暴言を吐いた。以来、このチームが勝ち続けている限り、セリーグに興味はない。もしもジャイアンツ負け続ければ、セリーグも面白いと思うようになった。いわゆるアンチジャイアンツなのだ。といっても少し違う。アンチジャイアンツはジャイアンツのゲームを見ながら、負けるのを楽しみにしている。私の場合、テレビでもこのチームの試合は見ないと決めている。
パリーグのホークス。とにかく、大衆受けする犬を出して世界的にばかにされるような宣伝を続けている会社。この宣伝を目にするたびに、チャンネルを切り替える。同時にそのメーカーが嫌いになる。宣伝に出ている人も嫌いになる。以前、インターネットをYAHOOと契約した時、ソフトバンクから機器が届いた。「えっ!YAHOOってソフトバンクの会社なんだ」と知って、それからすぐ解約した。ソフトバンクが嫌いだから、YAHOOもホークスも嫌いになった。嫌いなホークスが勝ち続ける限り、パリーグは面白くない。ただ、ジャイアンツやホークスが負けるとは限らない。監督と選手が良ければ勝ち続ける。そこは面白くないと言っても仕方のないところだ。ただ、他チームが頑張って、接戦をしてくれればいいと願うだけだ。
もう一つ、チームが嫌いになる原因は監督だ。Jリーグ千葉の監督をしていたオシムさんはすばらしかった。千葉の応援をし、また全日本代表監督になった時は、本当に期待した。千葉が勝ち続けている時、インタビューに応じた彼は、「今の状態が最後まで続くとは思えない」と冷静に言った。また勝ってもあまり喜ばなかった、負けても、選手を褒め、いい点を指摘した。それが監督だ。常に冷静にチームをコントロールしていた。
この点、監督がバカだと、どんなに選手やスポンサーがよくても、チームは勝てない。今のプロ野球ではこれがベイスターズとイーグルスだ。ベイスターズの監督はチームが勝てばバカ喜びし、負ければ不機嫌になる。これじゃ勝てるわけがない。また、イーグルスはかつてライオンズで、ばかなことをして首になった人だ。この2チームが優勝するなど考えられない。しかもスポンサーが嫌いな会社なのだから、わたしはただこの2チームが負けることだけ祈っている。
私の応援するライオンズも以前ひどい時期があった。伊原監督の時代は応援する気持ちも萎えた。何しろ、シーズン途中で監督自ら優勝を諦め、チームをどん底に陥れた人なのだ。そして昨年再び監督に就任した時は、最初から、スポーツニュースも試合も見なかった。そして案の定勝てずに、田辺監督代行になってからほっと安心して、応援し続けている。
さて、今、スポンサーが嫌いだが、監督がいいチームはどちらも首位だ。スポンサーも監督も嫌いなチームはどちらも5位だ。6位のドラゴンズとバファローズには頑張って5位に上がってほしいと願っている。そして、2位から4位のチームには首位を脅かして欲しいと願っている。