小春日和


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近くの公園!赤というより、オレンジの世界!暦の上では初冬だが、晩秋の雰囲気もある。天気も今日は暖かく、それほど寒くなかった。ただ風が強く、その風も夕方になればさすがに冷たく感じられた。

初冬と言えば、小春日和という言葉があるが、ちょうど今日のような天気のことだろうか。春のようなとまではいかなくても、小さな春が来たかのような天気だ。「かのような」と言えば、そうではないとわかっていながら、そのようだと感じる時の言葉。「まるで神が存在するかのように話す」等と使う。

森鴎外の「かのように」を思い出す。登場人物の以下のセリフは印象に残っている。

宗教でも、もうだいぶ古くシュライエルマッヘルが神を父であるかのように考えると云っている。孔子もずっと古く祭るに在ますが如くすと云っている。先祖の霊があるかのように祭るのだ。そうして見ると、人間の智識、学問はさて置き、宗教でもなんでも、その根本を調べて見ると、事実として証拠立てられない或る物を建立している。即ちかのようにが土台に横よこたわっているのだね。(青空文庫)

その後、主人公が議論を重ねるうちに以下の言葉を発する。

かのようにがなくては、学問もなければ、芸術もない、宗教もない。人生のあらゆる価値のあるものは、かのようにを中心にしている(青空文庫)

何もかも、価値のあるものは、「かのように」がなくては成立しないのかもしれない。言葉の世界にも春であるかのような初冬の天候をさす「小春日和」だ。

wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
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小春日和 への2件のフィードバック

  1. YellowCable より:

    Beautiful scene!

    いいね: 1人

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