うれしさまぎれ!


うれしさまぎれに軽はずみな承諾を与えてはならない。酒の酔いにまかせて腹を立て怒ってはならない。

<洪自誠『菜根譚』(岩波文庫の名句)>


よくあることだが、褒められてうれしく思ったあとに、面倒な仕事を頼まれて、つい承諾してしまう。具体的に言えば、退勤時間のぎりぎりで、上司にほめられたら、用心すべきだ。

「字が上手だね。」

「ありがとうございまなす!」

「この仕事やってくれる?」

まあ、この程度のことなら許されるし、承諾してもいい。あるいは、お互いの利益になることなら、承諾してもいい。学生時代、叔父さんに字を褒められて、文字を書き写すアルバイトを頼まれた。わずかだったが、収入にもなるし、字の練習にもなった。褒めて喜ばせた上で、頼み事をするというのは、誰もがよく使う方法で子供の場合は頻繁に使っている。

「おかあさん!今日もきれいだね!」

「何がほしいの?」

「お小遣いちょうだい!」

 子供の世界では、日常茶飯事だろう。だが、大人の世界では、危険なことも多い。気をつけなければならない。実際にあったことだが、ある時、友人と酒を飲んだ。いろいろとおだててきて、最後には酒代もごちそうしてくれた。うれしい酒だと思っていたら、「実は」と、頼み事をされた。それが違法ぎりぎりのことだった。つい、承諾しそうになったが、あわてて、拒否した。もちろん、それ以後、彼とは交際を絶ち切った。

酒の酔いにまかせて、怒ってしまうこともよくある。問題を起こしてしまうこともある。酔ってもいいが、酔っ払わないことだし、少し酔ったと思ったら、言動に注意すること、そして、冷静になることが大事だ。

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wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
カテゴリー: エッセイ, 日記 タグ: パーマリンク

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