三島由紀夫!


 11月25日は憂国忌。三島由紀夫が亡くなった日だ。享年45歳だった。昭和45年11月25日は三島由紀夫が自衛隊市谷駐屯地で隊員たちに檄を飛ばし、割腹自殺した日だ。翌日の新聞一面にこの事実は写真つきで報道され、その写真に三島の顔が写っていたそうだ。

 三島由紀夫といえば、学校の先生からノーベル文学賞の候補に挙がったことがあると聞いて、どんな作家だろうと思い、何冊か読んだ。『午後への曳航』『金閣寺』『潮騒』などだ。

 中でも最も面白いと思ったのは『長すぎた春』だ。長すぎた婚約期間が原因で苦悩し紆余曲折する話だったと思う。また、短編集に「卵」というおもしろいものもある。毎朝、卵を食べる主人公がある日、警官に呼び止められ、裁判にかけられる。そこは卵たちが主人公を裁く場だった。

 三島由紀夫は映画にも出た。自作の『憂国』の映画化されたものだ。二・二六事件を題材にしたもので、ラストのシーンは主人公が妻とともに割腹自殺するというもので、血まみれになってうつ伏す、彼らの姿が目に焼き付いている。

 もうひとつ、記憶に残るのは「先生を馬鹿にすべし」という短い作品だ。『不道徳教育講座』というエッセー集に入っている。学校の先生を馬鹿にするとは何てことを言うのだと思って読んだら、猛勉強して初めて先生を馬鹿にできるということだった。

 三島由紀夫の「憂国」とは、国を憂うということだが、彼は当時の日本の状況を情けなく思い、心配していたのだ。もし、今も生きているとしたら、彼は今の日本をどう思うだろうか。恐らく、日本はどうなってしまったのかと、1970年の時以上に嘆き憂い、過激な檄を飛ばすことだろう。

wildsum について

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