テニス四大大会、全豪オープンの前哨戦と言われる「ブリスベーン国際」で、世界ランク9位の錦織圭選手(29歳)が2016年2月のメンフィスオープン以来となる3年ぶりのツアー優勝(12回目)を果たした。
決勝戦の相手は世界ランク16位のメドベージェフ(ロシア/22歳)、結果は、6-4、3-6、6-2だった。メドベージェフとの対戦はこれまで1勝1敗。昨年10月の楽天オープン決勝で敗れている。これで、対戦成績を2勝1敗とした。
錦織圭選手のツアー優勝は12勝目となった。だが、ここ最近では四大大会も含めて、9回決勝戦に進みながら、9回準優勝となっている。ジョコビッチ(セルビア)、ナダル(スペイン)、チリッチ(クロアチア)、ディミトロフ(ブルガリア)、ドルゴポフ(ウクライナ)、アンダーソン(南アフリカ)、そしてメドベージェフ(ロシア)などに敗れてきた。すべてトップ20位の選手たちだった。
今月14日からは四大大会の全豪オープンが始まる。今年最初のツアーに優勝したことで、今年のこれからの大会に弾みをつけることができたことだろう。何度もけがに苦しみながら、一時期は世界ランク4位まで上り詰めたものの、2017年に再びけがをして、戦列を離れることになり、ランキングもかなり落とした。
彼のこれまでの四大大会の成績は全豪8強、全仏8強、全英8強、全米準優勝だ。2018年の全豪オープンは手首の痛みで欠場し、この年、戦列復帰したものの、なかなか絶好調とはいかなかった。それが、ようやく完全復帰とも言える3年ぶりの優勝だ。今年の錦織選手がどんな活躍をするか楽しみだ。