物欲に満ちた20世紀が終わって18年過ぎた。
21世紀は精神的な欲求の世界だ。
今、最も誰にとっても必要なのは「物」ではない。
最も必要なのは「心」だ。
豊かな心、満ち足りた心だ。
「もの」によって、精神的充実を図るのではない。
精神的なものの中にも不必要なものがある。
最も不必要なのは優越感だ。
次に不必要なのは物欲、権力欲、名誉欲、金銭欲。
最もあるべきものは物が少なくても充足を得る満足感、
次に必要なのは金銭では買えない幸福感。
特に思うのは、ゴージャスだとか、贅沢だとか物質的な充足感は要らない。
それらは精神的に得られるものとは全く違う。
物欲の時代はとうに終わっている。
金銭欲、物欲は人の精神を満足させない。
なぜなら、けっして尽きることがない欲だからだ。
贅沢三昧を尽くして、満足している人たちには得られないものがあるのだ。
バベルの塔は人に鉄槌を下した。
ぼくらが今、贅沢を尽くしているなら、21世紀のバベルの塔が出現するであろう。
今、僕たちに必要なのは精神的な愛、そして精神的な充足だ。
それらは金と無縁のものだ。
国民の貧困を知りながら、贅沢を尽くす元首がいる。
彼は裸の王様に等しい。
まもなく鉄槌が下されることだろう。