自分が幸せでなければ!


母が言う。「息子たちが幸せならとわたしはどうなってもいい」と。僕は思わず怒鳴る。「お母さんが幸せでなかったら、息子はみんな不幸だと。自分の幸福なしに家族の幸せはないのだ」と。

ぼくは若いころ、親友といっしょに自殺しようとしたが、母に無理やり止められた。その結果、親友は一人で自殺した。その親友の葬式の時、ぼくは決めた。ぼくが幸せになることが親兄弟の幸せになるのだ。だから、ぼくはぼく自身の幸せを求めようと。

母は毎晩酔っ払っている。意識を失って、自分が何をしたか、翌朝には覚えていない。ぼくがかくして置いた酒を飲んで、さらに冷蔵庫のビールも開けて少し飲んで、そのまま冷蔵庫に入れてある。そんなことなど覚えていない。

ぼくは母に言う。「自分自身の幸せを求めてくれ。あなたが幸せでなければ、ぼくたち息子はみんな不幸せなんだ。お母さんが毎日酔っ払うことはぼくたちにとって不幸なんだ」と。日々、認知症に突き進む母には、是非とも幸せになって欲しいと願っている。

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wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
カテゴリー: エッセイ, 日記 タグ: パーマリンク

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