日本語の一人称!


 日本語の一人称について、最近思うことがある。たとえば、テレビのトーク番組などで、出演者たちが一人称として、「おれ」をよく使っているのだ。これには少し乱暴で、尊大な感じがしてならない。

 ぼくは、中学二年生になるまでこの一人称「おれ」ということばを使ったことがなかった。それまではずっと「ぼく」だった。

 だが、中学二年生になって、部活動で新しくできた後輩に対して、「ぼく」では格好がつかず、仕方なく、後輩と話す時だけ、自分のことを「おれ」を使うようになった。そのうち、友人と話す時も「おれ」を使うようになった。

 社会人になってからは三つの一人称を使い分けるようになった。仕事の時は「わたし」、家族と話す時は「ぼく」、親友と話す時は「おれ」というふうにしていた。

 ところで、「おれ」を辞書で調べると、二人称の「おのれ」から出たもののようだ。そして、男女ともに、また、目上にも目下にも一人称として使われるようになったが、現代では主として、男が同輩以下の者に対して用いる、荒っぽい言い方となっている。

 外国人に日本語を教える時、一人称の使い方について、「わたし」は一般的な場面で、「おれ」は男性が親友や妻に、あるいは、喧嘩する時など乱暴な言葉遣いとして、「ぼく」は少しへりくだって言うことばとして使うものだと教えている。

 テレビに出る人たちにはどうにかならないものかと気になっている。演技ではなくて、トーク番組などに出演した人が平気で「おれ」を使っている。影響力のあるタレントさんたちには、少し使い分けの意識を持ってほしいと思っている。

 ただし、ブログでは別だ。ここには小説、エッセイなどと同様の文学性があると思っている。虚構性もあっていいと思う。ぼくは、つい「ぼく」を使ってしまうが、そうでない人がいてもいい。それがブログや文学の世界だと思う。

wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
カテゴリー: エッセイ, 日記 タグ: , パーマリンク

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