忘れてはならない過去がある。78年前の今日、ぼくはまだ生まれてはいなかったが、その日、日本という国は悲劇を生み出し、その悲劇がさらに悲劇を生み出し続けた。
かつての日本軍による真珠湾への奇襲攻撃。地獄絵が幕開きした日だ。多くの人たちが殺し殺された。無惨な殺し合い。米軍によって原爆が広島、長崎に落とされた後、戦争は終わった。歴史の時間に習っただけで、見えない真実もあるだろうが、なかったことにはできない哀しい過去だ。
戦後74年が過ぎたが、まだ、終わっていないと言う人もいる。日韓関係はいまだ修復できていない。被爆者の苦しみはまだ終わらない。戦争体験者の心も瘉えてはいない。中国からの帰国二世の苦しみも尽きない。
それでも、ぼくには祈るしかない。あらゆるものが回復に向かい、戦争のない世界の実現することを。そして、過去の過ちは決して繰り返さないことだ。
そのためにも、核のない世界を目指して、武器を捨て、語り合うことだ。世界は複雑すぎて難しいというかもしれない。しかし、願う人が多くなり、声が大きくなれば、願いは通じるはずだ。