ブラックホールといっても、宇宙のブラックホールではない。ぼくの心の中にあるブラックホールだ。昔から、ぼくはものをなくしてしまう。
例えば、学生時代、一万円札があったはずだが、見つからない。一万円と言えば、当時のぼくにとって、一ヶ月の生活費だ。尋ねてきた友人を疑ったこともある。
だが、およそ一ヶ月後に突然見つかる。置いた場所、しまった場所を忘れていたのに過ぎない。だが、その一ヶ月間は辛いものだった。
時には大事なことを忘れないようにメモしているが、そのメモした用紙がどこに行ったのかわからなくなる。
最近、ブラックホールはポケットwifiや家の鍵や大事な書類を吸い込んだ。どこに行ったのかわからない。
いつか見つかるものだと思っていたら、昨日wifiが机の脇のふだん見ていないとこで見つかった。本当にいつも何かが見つからなくなる。
いつも何かを探している。そして、探すことを忘れたころも、突然見つかる。探さなければ見つかると言う方程式もできそうだ。
ぼくの心の中のブラックホールは記憶までも吸い込んでしまう。昔、別れた人も吸い込まれてしまった。
いつか突然出くわすのかも知れない。でも、人の場合はどうでもいい。ただ、大事な書類は見つかってほしいと願っている。
ぼくの頭と心の中に真っ暗な深淵がある。物も記憶も吸い込んでしまうブラックホールがぽっかりと穴を開けている。
私も同じ思いを時々しています。「私のそばにはいっつも悪戯好きの神さんがいてはる」と思っています。ほんま、困った方なんですわ。
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悪戯好きの神様ですか!それもおもしろいですね。おもしろいけど、困ったものです。
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