頭の黒い鼠


今年は鼠年。「鼠」を含むことわざは結構ある。「窮鼠猫を噛む」は追い詰められた鼠が猫にかみつくこともあるということで、弱者も追い詰められると、強いものに反撃すると言う意味だ。「大山鳴動して鼠一匹」は事前の騒ぎは大きくて、実際の結果は小さいことをいう。

何より、ぼくの頭に最初に浮かんだのは「頭の黒い鼠」だ。小さい頃、夜中に起き出して、台所で食べ物を探していたら、祖母に叱られて、「夜中に頭の黒い鼠」だと言われた記憶があるからだ。

確かにぼくの頭は当時真っ黒だった。最近、年老いた母が夜中に台所で酒を探している。ふと「頭の黒い鼠」を思い出したのだが、母は頭が真っ白だ。どうやら、「頭の白い鼠」もいるということだ。

「袋の鼠」は袋の中の鼠で、逃げられない状態を表す。「犯人はもう袋の鼠だ」などと使う。どうも、鼠は弱い者、悪賢い者、小さい者の意味で使われている。あまりいい印象では使われていない。

だが、そうでもない話に「鼠の嫁入り」がある。鼠の夫婦が秘蔵の娘のために天下一の婿を捜して、太陽、雲、風、築地と次々に申し込むが、結局、同じ仲間の鼠が天下一ということになるという昔話だ。大切な人は、身近にいるということだろうか。

wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
カテゴリー: エッセイ, 日記 タグ: , パーマリンク

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