変身!


最近、カフカの小説「変身」を思い出す。ぼくの母が認知症で、ほんの少し前に言ったことも忘れる。いつも通る道も忘れてる。

いつかやっかいな存在になりかねない。その時、彼女は「変身」してしまったのだと思う。

彼女はやっかいな昆虫のようになってしまうのだ。誰もがどうにもしようのない怪物になり得る。

数十年前、ぼくの祖母は怪物に変身してしまった。それ以来、ずっと家族の誰もが持て余していた。そして、亡くなった時、誰もがほっとした。

そうなんだ。認知症は家族の「変身」なんだと思ったことを覚えている。今は、母が「変身」中なのだ。

だが、ぼくは厄介だと思いたくない。自然のことで当たり前のことなのだ。できるだけ認めようと思っている。「変身」を否定することもなく、ただ認めて優しくしてあげたいと思っている。

wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
カテゴリー: エッセイ, 日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中