真実と嘘


彼の語ることは、「すべてが真実」ではない。また、同時に「すべてが嘘」ではない。ほとんどの場合、真実と嘘を巧みに織り交ぜながら、脚色をしている。

ノンフィクションの番組にしても、訴えたいことを効果的なものにするため、映像の角度や範囲を調整し、嘘は少なからずある。

フィクションの小説にしても、訴えたいことに真実味を加えるために、実際の出来事を加工する。そこに真実は少なからずある。

わたしが撮る写真にしても、撮影後、多少加工する。料理などの場合は焦げた部分を下に隠して、美しい色合いの部分のみ見えるように撮影する。

学校で習う歴史も、国にとって都合の悪いことは省かれ、都合のよいことは強調され、記述が加えられたりする。

ニュースや報道番組はあらかじめ用意された主張を訴えるために、決して全部分を見せることはない。一部を切り取って見せる。

新聞紙面に載せられるものは執筆者の考えや訴えたいことよりも、社の意向、時には権力者の意向が反映される。

テレビCMは、嘘が大部分を占めている。宣伝効果を高めるために、演出がなされ、タレントや一般市民が臭い演技をする。

鳥やその他の動物は求愛のため、羽根を広げたり、自分を大きく、美しく見せようとする。人も同じだ。何かを訴えるために、一つの演技をする。

ただ、人が他の動物と違うところは、嘘と真実をミックスさせる、その巧みさだ、時には屁のように臭う演技ではあるが、それでも動物の正直な演技ではない。

人が語ることは「すべてが嘘」ではないし、同時に「すべてが真実」ではない。そのことを思って、自ら語ったり、人の語ることを聞いたりするべきだ。

wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
カテゴリー: つぶやき, 日記 タグ: , パーマリンク

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