「願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ」
(できることなら、満開の桜の花の下で死にたいものだ。ちょうどその年の旧暦二月の満月のころに)
毎年のことだが、今頃になると、歌人、西行法師(1118-1190)のこの和歌を思い出す。彼は亡くなる前年の秋に、この歌を詠み、翌春、如月の満月のころ、満開の桜の下で亡くなったと言われている。享年73歳だった。
今年は3月29日午前4時頃、旧暦二月の満月になる。そして、桜もほぼ満開の状態だ。西行法師の気持ちはどんなものだったのかよくわからないが、この不思議な気持ちは今も日本人の心のどこかに潜んでいるように思う。
決して死にたいと思っているわけではない。仮に、亡くなら、いつがいいかと聞かれたら、わたしは、西行法師のように、満月のころ満開の桜の下で、静かに亡くなりたいと答えるだろう。何となくだが、そう願っている。
ただ、残念なことに、28日の夜は空が曇っていて、月が見えなかった。今晩、もし見られたら、少しは西行法師の願いが理解できるような気がする。
Enjoy hanami.
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Thank you. Enjoy the flowers and the moon.
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きれい!
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ありがとうございます。
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どういたしまして
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Beautiful blooming!
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Thank you!
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