月を分断する-Divide the moon


 明日20日は上弦の月で、二十四節気のうちの穀雨(こくう)だ。穀雨の意味は、種まきなどに雨が必要となる時期とされている。穀雨は二十四節気で言えば、最後の春の節気だ。春もそろそろ終わりが近づいてきた。

 5月5日は立夏(りっか)。暦の上で、夏が始まる。雨または曇の日がしばらく続いていて、月を拝むことがなかなかできなかった。18日の夜、久しぶりに、弦を上にして、西の空に傾いていく「上弦の月」を見ることができた。

 ただ、月は、山に近づくにつれて、張り巡らされた幾筋もの電線に分断されてしまう。閉じ込められて閉塞感漂う日々の中で、せめて美しい月が見られたらと思うのに、その月さえも文明的な電線が邪魔をしている。

 現代文明は素晴らしく発達し、人々の欲求を満たしてきた。夜になっても、明るい部屋で本を読んだり、テレビを見たりすることができる。さらには携帯電話の電波もあちらこちらを飛び回っている。便利な世界になったことだ。

 だが、一方で、文明の発達につれて、温暖化が進み、地球の自然が破壊されている。北極の氷が溶けたり、巨大な台風が発生したり、山火事が続いたりして、地球が悲鳴をあげているように思われる。コロナウィルスも、人間中心の世界に何らかの警告が与えているようだ。

 人類は地球上に存在する自然の一部であるにも関わらず君臨し他の自然を壊してきた。人は本来あらゆる自然を保護し、動植物たちと共存しなければならないはずだ。今のまま発達を続ければ、人類は自然からの大きなしっぺ返しを受けるのではないだろうか。自然と共に生きる日々を大切にしたいものだとコロナ禍の中でつくづく思う。

夜半過ぎ

幾筋もの電線が

邪魔をする

晩春のころの

上弦の月

After midnight,

many electric wires

divide

the first quarter moon

in late spring

wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
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