スポーツをテレビで観戦して、応援しているチームが逆転負けすると、ひどく気分が悪くなる。嫌いなチームが強いと、ますます嫌な気分になって、こんなことなら、応援するのはやめようと思うことがしばしばある。
スポーツにしろ、芸能界にしろ、ファンとなったら、喜怒哀楽の波に飲み込まれてしまい、それが時には喜びとなり、時には大きな怒りとなることがある。また、高揚しすぎて、大きな悲しみを産み出すこともある。
芸能界では、応援するアイドルがプレゼントを受け取らないと言って、怒って刺し殺した青年ファンがいた。サッカーワールドカップでは、ミスをした自国の選手を怒りのあまり、射殺したファンがいた。
反対に喜びすぎて、おろかな事件を起こしたファンもいる。運転中のバス運転手が自国のチームが得点したと言って、喜びすぎて、ハンドルから手を離し、交通事故になったという話もある。
誰かをあるいは、チームを応援するのはいいことだ。それが、喜びや楽しみになる。しかし、その裏側に怒りや哀しみがある。もし、人生の平安を求めるなら、そうした喜怒哀楽に飲み込まれないように気を付けたほうがいい。