
そろそろまん丸になるはずの月だけど、
今見ると、ちょうど、鉄塔の向こうを、
南から西の山に向かって傾いている。
鉄塔に分割された月は人生に似ている。
思い通りに行かない人生に似ている。
見たいと思っても見られないのが常だ。
満足できる月を見ることはまれだ。
人生は何度も挫折、何度も絶望しかける。
だけど、生きていて、希望を抱く。
人生も月もいつだって、希望に満ちている。
東京はオミクロンでひどいけど、
決して絶望すべきじゃない。
希望を持ち続けようではないか。
明るい月、明るい人生を待とう。