商業主義の危険性


 以前のことだが、ぼくが留守の間に、布団業者が来て、老母に「お宅の布団、無料で検査します。」そう言って、強引に家に入って、「これはもうひどいです。」そう言って、古い布団と新しいのに取り替え、30万円の布団を購入する契約書に、はんこを押させた。

 ぼくが帰宅したら、母は泣いていた。事情を聞いて、驚かされた。30万円の布団などあり得ない。ぼくはすぐ、その会社に電話して、警察に訴えると言ったら、謝罪して、翌日には、古い布団を戻して、契約書を破り捨ててくれた。

 おそらく、彼らはこんな商売をずっと続けているのだろう。何件かは成功、何件かは失敗ということで利益を得ているに違いない。ここに商業主義の最大のリスクがある。儲ける側は「無料」「お得」「今だけのセール」ということばで、消費者を騙す。

 実を言うと、以前働いていた日本語学校では、キャンペーンというのをやっていたのだが、それは年中続くもので、一時期のものでは無かった。値段を高めに設定して、今だけ半額だというのだ。

 コロナの時代になって、テレビショッピング、ネットショップが流行っているが、こんな時代は、サギまがいの販売がますます増えているように思う。悪質な業者はとにかく儲ける事を考えている。

 中には、本当に「お得」な場合もあると思う。だが、パーセンテージは低いだろう。やはり、実物を見て、買うことを第一にしたほうがいい。ネットやテレビ、電話による販売は特別な注意をするべきだ。

wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
カテゴリー: つぶやき, エッセイ, 日記 タグ: パーマリンク

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