小学校て、弱いクラスメートを虐めている子供にある人が聞いた。「どうして、虐めるの?」返ってきた返事は、「だって、楽しいんだもの。」ということだった。
大人になったら、こんなことを言うやつはいないだろうが、おそらく、気分は似ているだろう。他人を虐めることで自分の優位性を保ち、自分自身を喜ばせるのだ。
虐めも暴力と同じで、虐められる人を助けようとするのは、人として、当たり前のことだが、それがなかなか難しい。傍観者となって、見て見ぬふりをする人が多い。
暴力の話でも書いたが、傍観者となるのも、虐める側に回っていっしょになって虐めるのも、ともに、人として恥ずかしい行為だ。
なぜ、暴力も虐めもこの世から、消えないのだろうか。思うに、人間とは、戒めがなければ、自らの喜びを追求する動物なのかもしれない。これが悪の根元にちがいない。
話を広げて考えてみれば、戦争も似たようなものなのかもしれない。時には政権維持のため、または、もっと複雑な理由があることとは思う。
だが、多くの場合、他国を攻撃する行為も、自国の喜びのためだ。相手の被害などお構いなしだ。これが人間だ。歴史が繰り返されている理由もそこにあるようだ。