幾山河


 夕暮れ時の山々を眺めながらふと思い出す。

幾山河越え去り行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅行ゆく

若山牧水

 人生、みんなそんなものだよ。

 いくつもの山を越えて、どこまでいっても寂しさは消えないんだ。

 だが、そんな鑑賞に浸るつもりはない。

 夕景はすばらしい。

 毎日、美しい西の夕景を探している。

 そこに何らかの美しさを求めている。

 それだけで、ちょっと幸せを感じる。

 どこまでも人生の山を越えて、美しさを求めている。

 寂しさと言えば、かつて、忙しくしていたとき、

 この短歌を実感した。

 今はコロナ禍、人と会わない日々が続いているが、

 実を言うと、今はまったく寂しさを感じていない。

 寂しさとは相対的なものだ。

 今はただ素朴な幸せを感じている。

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wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
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幾山河 への2件のフィードバック

  1. あそぶーこ より:

    なんかわかるーーって思いました。

    いいね: 1人

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