馬鹿は死ななきゃ直らない


 「原発さえなければ」
 「先立つ不幸を」
 「ごめんなさい 何もできない父親でした」
 「馬鹿につける薬なし」
 「原発で 手足ちぎられ 酪農家」
 「2011年6月10日」

 今日、福島県相馬市(原発から50キロの地点)の酪農家の男性が自殺したというニュースがあった。原発事故の後、3月21日、福島県の牛乳から、放射性物質が発見されたということで、出荷停止になった。以来、彼は、毎日、乳牛の乳を絞っては、泣きながら捨てていたという。そして、3月末には牛を手放した。彼の妻はフィリピン人で、子供は二人いたが、原発事故以後、妻と子供は帰国している。借金返済もできぬまま、毎日、孤独の中で悶々と暮らしていたという。そして、今月6月11日上に記したような書置きを建物の壁に白く書いて、首を括って自殺した。
 この事件は氷山の一角だ。福島県には風評被害で、困窮する農業、漁業、酪農関係者が限りなくいる。彼らを救うのは政府しかない。なのに、政府は首相がいつやめるかということで揉めている。
 被災地の瓦礫そのまま、腐った魚も放置されたまま。腐った魚は異臭を放ち、大量のハエが発生しているという。あちこちで悲鳴が聞こえてくる。その悲鳴は永田町に届いているのだろうか。政権争いに夢中で、彼らの耳は、互いの政治家を批判するためにしか使われていないようだ。やはり「馬鹿につける薬はない」ということか。
 自殺した酪農家のお姉さんが言っていた。壁に書かれた酪農家の言葉を指しながら、これは誰に言ってるの?国、原発よ。国は何をやってるの。首相がいつやめるとかやめないとか。そんなことやってないで、なんとかして欲しいと、涙をいっぱいためて、叫んでいた。

wildsum について

I am a Japanese language teacher. I like to soccer and cooking,walking.
カテゴリー: エッセイ タグ: パーマリンク

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