日本語の「東洋」といえば、アジア、あるいは、東アジア、東南アジアをさし、「東洋医学」と言えば、中国の医学(中医)をさす。
ところが、中国語で「東洋(东洋)」と言えば、日本の別称だそうだ。中国語の「东洋刀」、「东洋人」は「日本刀」「日本人」をさし、「东洋矮子」、「东阳赤佬」は日本人の蔑称だという。
日本語の東洋に当たる中国語は「东方(東方)」だ。例えば、中国語の「东方文明」、「东方人」は、「東洋文明」、「東洋人」をさす。
簡体字であることはさておき、同じ漢字でも、微妙に違うというところがおもしろい。東洋(東洋、东洋)ということばが、日本では中国を、中国では日本をさすという違いに驚いた。
ただし、これは辞書に書いてあるに過ぎない。もしかしたら、現代語では、意味が変化している可能性もある。